Monthly Archives: 9月 2019

負担を減らして読書復活

以前まで毎日一冊は必ず本を読んで、ブログに感想を書いていた友人が、いきなり更新をやめてしまいました。もしかして急に体調でも悪くなったのかもしれない……。そう思い数日後に連絡を取ってみると、彼女の体はいたって元気の様子。ただ、毎日更新していたブログや、その事前段階としてつけていた読書ノートが、面倒なものに感じられるようになったのですって。それを書かなければと思うと、どうしても本に手が伸びないのだと言っていました。
それを聞き、私は「それならノートもブログも書くのやめちゃえば」と提案しました。これまで続けてきたものをやめろと言うなんて、無責任だと思われる方もあるかもしれません。しかし彼女自身が嫌だと思い、それで大好きな読書もできないくらいになっているのならば、やめたっていいと感じたのです。だってそれは、お金を貰っている仕事ではなく、義務ではないのですもの。
彼女は私の言葉を聞いてすぐに、ぱっと顔を輝かせました。「そうだね、そうしようかな!」誰かが背中を押してくれるのを、待っていたのかもしれません。彼女の感想を読むことはできなくなってしまったけれど、大事な友達の趣味が復活するのだと思うと、とても嬉しいです。

読書好きなあの子の未来

この間遊びに来た親戚の子のほっぺたに、畳の跡がついていました。相手は幼児ですから、きっと畳に頬をくっつけて、お昼寝でもしてしまったのでしょう。想像すると愛らしく、微笑が漏れてしまいます。子供時代は、私もそのようなことがよくありました。夏休みに、ごろごろ寝転がって読書をしていたら、いつのまにか眠ってしまったりということです。今はどうでしょう。ベッドやソファで休む人が増えているイメージなので、そんなことはないのかしら。
読書ばかりしていた昔は、同じ姿勢を長時間続けることも多く、足もよく痺れていたものです。しかしその経験のおかげで、大きくなったときには、長く正座をしても平気になっていました。友達には「なんでどうして?」と聞かれたけれど、いつの間にかそうなっていたので、わかりません。
ふと、こうして何気ない習慣が、私をつくっているのだなあと気付き、なんとなく不思議な気持ちになっています。畳の跡も、正座も、今となっては縁遠いもの。でもやっぱり、私は今も、あまり足がしびれません。跡は年のせいか、いったんつくと消えにくくなりましたけどね。可愛いあの子も、いつかはそうなるのでしょう。今は毎年誕生日に絵本を贈っているその子が、そのときも、本好きでありますように。