Monthly Archives: 4月 2019

読書家あるあるの病

パソコンの使いすぎがいけないのか、それともスマホをずっと持っているのが負担なのか、左手が痛くて困っています。仕事上どうしても避けられない状況で……というなら「大丈夫?頑張りすぎないでね」と同情してもらえもするでしょうが、私の場合は、電子書籍の読みすぎなのですよね。一度夢中になると、ついつい何時間も読み続けてしまうので、それがいけないとはわかっています。
ただそれでもやめられないのが、好きなことなのです。とりあえず、腱鞘炎のツボを調べて、マッサージしています。これで良くなってくれればいいのですが……駄目なら湿布でもはってみましょうか。それともお灸やハリがいいかしら。今電子書籍にはまっている人には、手の痛みには注意してくださいねと、声を大にして言いたいです。
しかし逆に考えれば、そんなに読み進めてしまうほど素敵な作品に出会えたことは、とても素晴らしいことでもあるでしょう。大事なのは、自分の節制と体を気遣う心遣い。読書なんて絶対に負担が少なそうな趣味でも、こんなことが起こるとわかった今、本当に気を付けなくてはいけません。適当に腕と目を休めつつ、筋肉が固まらないようにストレッチも挟んだりして、楽しい時間を味わって行きたいと思います。

友人を変えたひとつの言葉

毎朝「なにかいいことないかなあ」と言うのが習慣になっている友達がいました。しかしその「なにか」がなんなのかはわからないのです。心がうきうきすること、一日が明るくなるような楽しみ……そんな曖昧な状態では、たとえそれが目の前を通りすぎても、わかるはずはありませんよね。
しかし彼女がそのことに気付いたのは、私が何度となくしてきた助言ではなく、偶然手にとった本でした。要約すると「人は自分の言葉を一番たくさん聞いているのだから、プラスの言葉を使うようにしよう」というようなことが書かれていたそうです。たしかにそうですよね。あえて口に出さない独り言だって、自分はちゃんと聞いていますもの。彼女はそれを「知識を吸収するぞ」と意気込んで選んだ自己啓発本の中で読んだので、よけい心に響いたのでしょう。
結果、一言の習慣はなくなくなり、友人は「楽しいなにか」を求めて、いろいろなことに興味を持つようになりました。あれもこれもと視野を広げれば、どこかに必ず喜びは見つかります。一か所だけを見ているだけではいけないのです。たった一冊の本が彼女をここまで買えるなんて。助言をしてきた友としてはちょっと悲しく感じますが、明るい姿が見られるのは、とても嬉しいです。